そめや

初代の関 藤次右衛門は、江戸期に屋号「ヤマダイ」(写真)で、藍染めの染屋を営んでいました。

現存する古民家の裏の畑は広大で、お稲荷さんの祠跡があり、そこで藍が栽培されていたようで、そばには久慈川が流れています。囲炉裏の天井部分には「こんにゃくの室(むろ)」があります。蔵とレンガ造りの竈(かまど)は、現役です。時代背景を考えるに、NHK大河ドラマの主人公・渋沢栄一の生家と類似しています。ローカル線水郡線沿線のこのあたりも、江戸期から、水戸藩(現茨城県)が近かっただけにこんにゃくで財を成した「こんにゃく御殿」が多数遺されています。福島県南とはいえ自由民権運動が盛んで水戸天狗党の痕跡もあります。維新の礎に多少なりとも関与した息吹。先祖が残してくれた素晴らしい遺産を活用し、新しい視点で地域のために生かし、後世に残したいと第6代当主は言います。

第6代当主とは、関 大容さん。昭和30年1月28日(1955年)に福島県塙町に生まれ、早稲田大学法学部を卒業後、福島県警に定年まで勤務されました。「学生時代は、生物同好会に入りました。同会には、植物(主に高山植物)・鳥・昆虫・獣・海洋の各班がありましたが、私は酒飲み班でした」とジョーク好きなところがある。

(住所)
〒963-5343福島県東白川郡
塙町大字植田字
下地内(げじうち)1番地(通常は閉館)