一般社団法人ニワトコとは

異文化との化学反応で独自の文化をはぐくんできたニッポン。その伝統文化を次世代につなげるために、日々活動しているのが(一社) ニワトコです。

社名は、植物のニワトコ(庭常)からきています。落葉低木で、シイ・カシ・ブナなどの雑木林に生え、西洋の魔法伝説と日本の神事にも登場する植物。例えば、『ハリーポッター』のダンブルドア校長の杖がニワトコの木であり、地元にある奥州一宮『八槻都々古別神社』(福島県棚倉町)の祭礼で使われる餅鍬(もちぐわ)の柄もニワトコの木。少なくとも1200年以上前から、地球上で人々の暮らしと共存してきた民俗学的にも興味深い樹木です。(一社)ニワトコ事務局の庭にも生えています。

写真提供/樹げむ舎

「魔除け」「不死」を意味する生命力あふれるニワトコの枝の葉痕には、まるでとんがり帽子を付けた妖精みたいな笑顔が出現します。ニッポンなら烏帽子(えぼし)をかぶった精霊とでもいいましょうか。ちなみに、西洋では「エルダー」(ハーブの一種)の名で知られています。